服の枚数を減らしたら、クローゼットを開くのが楽しみになった

先日、クローゼットの中身をすべて出して撮影をした。肌着や靴下、アクセサリー以外全部撮った。

これは、ワードローブ管理のためだ。トップス、ボトムス、アウター、靴やストール、マフラー…何をどれくらい持っているのか、把握したかった。最近はゆっくり買い物ができないから、効率よく買い物をするのにもいいなと思った。

今年でもう35歳。好みも固まってきたし、似合うものもわかってきた。スティーブ・ジョブスみたいに定番を作って、1着1着を大切に着たい。白いVネックのセーターがその役目を全うしたら、次もまた新しい着心地のいいVネックのセーターを探す。そんな日常がいい。

自分のための写真だから、おしゃれに撮る必要はない。ハンガーに服をかけ、100均で買ったフックを使って機械的に撮影していく。横の部屋には夫と息子。ソファでごろんとテレビを見る夫。ミッキーのぬいぐるみを持って夫に抱き着く2歳の息子。アンパンマンが大好きで、靴下も、トレーナーも、さりげなくアンパンマンの絵が入っている。

私は、どんどん服を撮っていく。

「あ、この服毛玉だらけだな。」

「ヨレヨレだから、もう処分しよう。」

手放す服がたくさんある。無造作にビニール袋に入れていく。

残す服は、どんどん撮って、どんどんしまう。

1時間くらいかかっただろうか。

撮った写真は印刷し、ラミネートをかけ、マグネットを貼る。

ホワイトボードに春から冬まで、すべての服を貼り終えると、クローゼットの中身が愛おしくなってきた。

ここにあるのは、私が選んだ服。私をつくる服。

「これ、着た服を順番に右に寄せていけば、どの服も均等に着れるようになるなぁ。」

「毎日寝る前にこの写真を使ってコーディネートを考えたら楽しいかも。」

ワードローブ管理のための作業だったけれど、思いのほかワクワクした。

手元に残った服は少ない。なんだかミニマリストみたいだ。

春服と夏服を捨てすぎたから、2月になったら新しい服を買おう。クローゼットに、どんな仲間を迎えようか。

ホワイトボードをじっと眺めてから、そっとクローゼットの扉を閉じる。

息子のおもちゃ棚を整理するために買ったラミネーター、こんなふうに役立つとはね。

独特のにおいがする機械を、丁寧に押し入れにしまう。そっと隣室のドアを開けた。

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なかがみ 美帆Webサイト【グラフィックレコーダー】Atelier Minhoan【アトリエ みんほあん】
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